最先端企業の視察見学会を開催
3月22日(木)に新潟県内最先端企業の視察見学会を開催しました。この見学会は長岡技術者協会(電子部会・経営部会)が主催し、(社)新潟県電子機械工業会と長岡市が後援しました。参加者募集には長岡技術科学大学協力会と同大学メタン高度利用技術研究センターの協力を得ました。見学先は、昭和シェル石油(株)新潟雪国型メガソーラー発電所(新潟市東区)、新潟東港の(株)新潟国際貿易ターミナル(新潟市北区)、及びナミックス(株)テクノコア(新潟市北区)でした。この見学会には県内企業をはじめ産官学の巾広い分野から46名の参加を得ました。
新潟雪国型メガソーラー発電所は、太陽光発電システムの普及啓発と電力供給の実証試験を目的とした新潟県との共同事業で2010年8月に商業生産を開始し、一般家庭300軒分の電力供給が可能であるとのことです。この発電所で使用している太陽電池はCIS(CIGS)系薄膜型で、昭和シェル石油(株)が出資するソーラーフロンティア(株)が独自技術で生産する世界に誇る日本の技術であることに感銘を受けました。新潟国際貿易ターミナルの見学では、環日本海の物流を支える国際海上コンテナ取扱数量や液化天然ガス(LNG)輸入状況の説明を伺い、国際貿易における国際競争の一端を実感できました。この2ヶ所の見学後に、阿賀川河畔の旅館割烹しかい(新潟市北区松浜本町)で地産地消の新鮮な食材にこだわった美味な昼食を堪能しました。この割烹はトロン温泉大浴場も有名で見学会後の懇親会でなかったことが唯一の残念な点でした。午後のナミックス(株)テクノコア(研究開発施設)見学では、同社が誇る空中に浮かんだような前面ガラス張りのオフィスと研究開発施設における最先端の各種測定機器類を見せて頂きました。同社の事業内容説明では小田嶋社長と技術開発本部の芝宮シニアグループマネージャーからお話を伺い、半導体産業やエネルギー関連産業での最先端技術を支えるエレクトロケミカル材料の研究・開発、製造、販売における独自の高い技術力とユニークな事業方針への理解を深めることができました。今回の視察見学会は、日本の製造業が誇る技術力と開発力及び物流を支える国際貿易競争力を実感できる非常に良い機会となりました。最後に、この視察見学を快く引き引き受けて頂いた各企業の皆様、及び見学会の企画と運営に尽力された長岡技術者協会の廣橋電子部会委員長と吉井経営部会委員長に感謝申し上げます。
ナミックス(株)テクノコア前での集合写真(前列左から4人目が小田嶋社長)
昭和シェル石油(株)新潟雪国型メガソーラー発電所